ニュース/ブログ 4月

「あそんではいけない」

 

今住んでいる所の近所に玉川上水が流れています。約300年前、江戸市中に水を供給するために掘られた、羽村取水堰を水源とする人口水路です。玉川上水は今もなお澄んだ水が流れ、両岸は鬱蒼とした樹木におおわれているため、都民の格好のハイキング・コースとなっています。あろうことかこの上水のある区間(環状8号~人見街道間の1.8km)を、"渋滞緩和"の大義名分により道路にする工事が着々と進行中です。写真は既に完成した道路の一部分に建てられた警告です。次ぎの写真をご覧ください。

申し遅れましたが、玉川上水は杉並区の久我山近辺を流れていて、上の写真の看板はそこに建てられています。下の写真の場所は同じ久我山の駅に近い場所にあります。石垣をよじ登っている子どもの背中には玩具の刀があります。子どもってこういう遊びが、公園の遊具より好きなんですね。ぼくも子どもの頃、城址にある低い石垣をハラハラドキドキ友だちと登り下りして遊びました。ああ、それなのにそれなのになんと野暮な、童心を理解しない役人の仕打ちでしょう! あぶないから面白いんじゃないですか。かれらの魂胆はわかります。万一、子どもが怪我をしたりした時のモンスター・ペアレンツ等にたいするエクスキューズです。"転ばぬ先の杖"なんです。保身です。しつこいかな 。(2012/4/22)

 

「気象の辞典」(平凡社・1986年初版・¥3500・A5版528P)を図書館の"リサイクル図書"でゲットしました。高価な本なのでぼくには買えませんから嬉しい。パラパラ捲っているだけで楽しい。しかしぼくはトクしましたけど、こういう良書こそ図書館は除籍せず保存しておくべきではありませんか。日々発行される新刊書に押し出され、閲覧回数の少ない本や古い本から捨てられてしまうのですね。ベストセラー本のまとめ買いやハウツー本等の購入はほどほどにし、こういう本を残してこそ図書館本来の使命だと思うのですが・・・。

今や杉並区の図書館のほとんどは委託業者です。あるていど成果(来館者数?)を上げるにはベストセラー本も必要不可欠ということであれば、なにおかいわんやです。これってコンビニで毎日大量のオニギリ、サンドイッチ、お惣菜などが廃棄されるシステムと似ていませんか?(1012/4/19)

新庄城址

 

新庄藩は6万8000石の小藩ですが、戊辰戦争のとき新政府軍についたため、庄内藩に攻められ落城。藩主はからくも秋田へ落ち延びました。時は移り幾星霜。新庄城は桜の名所として知られる最上公園となりました。小中高といずれも城址の堀に面していたため、ぼくは12年間城址沿いに登校しました。図工の時間には、城の土手や堀を飽きるほど写生をしたのです。

絵を素早く描き終え、あとは思う存分城址内で遊べるのが嬉しかったものでした。(1012/4/17)

昭和のすたるじーその4

 

イガグリくんに夢中だった。

昭和27年。雑誌「冒険王」にスポーツ漫画「イガグリくん」の連載が始まった。主人公のイガグリくんは、母はすでに亡く床屋のお父さんと二人暮らしの中学生です。イガグリくんは気はやさしくて力持ち。まがったことは大嫌いで、友情に篤くどんな強敵にも真っ向勝負を挑む柔道少年なのです。この大人気だった元祖スポ魂漫画も2年余の連載で、作者の福井英一が急死したため終了となるのですが、あまりの人気に他の漫画家によって描き継がれました。ちなみに剣道漫画の「赤銅鈴之助」も最初の一回だけ福井英一が描き、竹内つなよし により描き継がれ、多くの少年たちに愛されるキャラクターとなりました。

雪国の春

 

ぼくは少年時代を東北の小さな城下町で過ごしました。豪雪地帯でした。冬は長く春は遅く、雪で遊ぶのは大好きでしたが、さすがに4月になってもまだ残雪がたくさんある年などは、はやく乾いた土の上で三角ペースの野球がしたい!、と思ったものでした。

桜が咲くのは平均的に5月上旬で、梅も桃もほぼ同時に咲いていました。ぼくが学んだ小学校は城址の掘り割りに面していました。校庭の満開の花のもとで、ぼくら6年4組みんなと担任の先生も混じって野球をしました。戦後間もない頃のことです。(2012/4/16)

未だ桜咲かず

3/31ニュースで東京の桜が咲いた、といっていたので翌朝近所の桜の巨木を見に行ったらウソばっかり。チラリとも開いておらんかった。梅と桃が満開です。在京50年になりますが、4月になっても開花しなかった年はなかったような気がします。晴れていても風は冷たいし。(2012/4/1)